家畜人ヤプー

最近、図書館のおかげで、今までであれば手にも取らなかったであろう書籍との出会いが多いです。これは簡単に使える便利な予約システムのおかげ。ネットで興味のある書籍を見かけたらとりあえず予約。すぐには借りれなくとも、「空き」状態になれば携帯にお知らせメールが届きます。
この家畜人ヤプーもそんな作品のうちの一冊。奇妙なSF文学作品ということでレビューされていたのがきっかけでした。そして文学界では知名度の高い作品であり、あの三島由紀夫さんが極度に惚れ込んだとも書かれていたので、これは一読の価値ありか?と思いポチッ♪と予約しておきました。
全部で600頁超もあり、数巻に分かれてるのでとりあえず最初の一冊だけ読んでみようという軽い気持ちで読み始めました。SF作品なのですが、SFに加えてSMのような性的描写も多大に含む作品で正直言って殆ど興味のない分野だったのですが、あまりに強烈な作品の為、途中でやめることができず読破してしまいました。
かなりショックも受けましたが、それ以上にストーリーが面白いんです。
いや、作者の想像力に脱帽したというか、どうやったらこんな想像ができるのか?という好奇心を止められなかったというのが本心です。
作品自体はかなり古い作品で1956年から『奇譚クラブ』という雑誌に連載されていたらしいのですが、全然古さを感じません。
ここでちょっとだけストーリーの紹介を・・・。
ストーリー(ウィキペディア(Wikipedia)より)
婚約したカップルである日本人青年留学生麟一郎とドイツ人女性クララは、ドイツの山中で未来帝国EHS人ポーリーンが乗った未来世界の円盤の墜落事故に巻き込まれる。それがきっかけでクララと麟一郎は未来世界へ招待されることとなる。
未来帝国EHS(イース = 百太陽帝国、またの名を大英宇宙帝国)は、白色人種の「人間」と隷属する黒色人種の半人間「黒奴」と旧日本人である家畜「ヤプー」の3色の厳然たる差別の帝国である(なお日本人以外の黄色人種は未来世界において滅亡している。日本人の人間性は否定され、類人猿の一種とされている)。
ヤプーに対しては、EHSの支配機構は抵抗するものを屈服させるのではなく、予め奉仕する喜びを教え込み服従を喜びのうちにさせる仕組みである。黒奴に対しては、巧妙な支配機構により大規模な抵抗運動は行えないようになっており、小規模の散発的抵抗がまれにあるだけである。黒奴の寿命は30年ほどで、白人の200年より短い。
また、EHSでは女が男を支配し、男女の役割は逆転していた。女権主義の帝国である。
人種差別どころの騒ぎではありません。この作品内では日本人は「人」としてすら扱われていません。そういう自虐的なストーリーなので仕方ありませんが、ある意味日本人にしか理解されない作品だと思います。それゆえに日本人以外の人がこの作品を読むとどんな感想を抱くのか、正直怖いです。
作品内では日本の歴史をさかのぼり、日本神話や天皇家まで登場するのですが、それは実はすべて未来人(イース人)によって与えられたものだったという描写がありました。
神話においての神であるアマテラスオオミカミは実はアンナ・テラスというイース人。
こういうこじつけも、非常に面白く、作者の博識ぶりがうかがえます。また読んでいて思ったのですが、この作者は英語やドイツ語にも非常に堪能。そして科学や生物学、医学にも精通している頭の良い人物だと思いました。作者の沼正三ってどんな人なんでしょう?
非常に多岐にわたった想像力が味わえる、奇妙奇天烈なSF小説です。
完全なフィクションとして理解しながら読み終えましたので、ショックを受けながらも愉しんで読むことができました。
現代社会は「勝ち組」「負け組」という両極端に選別するのが好きな社会風潮になっていますが、この作品を読むと何が勝ちで何が負けなのかすら分からなくなります。
支配者階級も、支配される側もそれなりに幸せ?に暮らしています。
普通の作品に飽きた方、そしてネットでこの作品に関するいろんな人のレビューを見てご興味を持った方はどうぞ。
「HIP HOP COVER ART」ANDREW EMERY著
[amazon.co.jp]
「オレはトーキョー生まれ、HIPHOP育ち♪」ってフレーズがかなり前にはやりましたが、私もちょうどその年代、まさにHIPHOP育ちです。
私の年代でのHIPHOP育ちはかなり「レア」で、巷にはい現在ほどHIPHOPのレコードが溢れてはいませんでしたので、輸入盤ばかり買ってました。時代はまだ「ディスコ」が主流で、ユーロビート全盛期、あまりクラブ人口がなかった頃から、友達がレコードをまわしているクラブに出入りしたり、情報交換をしたりしていました。まだ「インターネット」がない時代です(笑)
さて、こんな私にはとっても懐かしいジャケットがたくさん掲載されているこの本。まさに宝物です。ヒップホップの歴史がジャケットでずら〜っと並んでいるのです。なのでHIPHOP育ちの人にはお勧めです。
スパイク・リー監督の映画、ドゥ・ザ・ライト・シングのテーマ曲「ファイト・ザ・パワー」を手掛けたグループ、パブリック・エナミーのメインラッパーチャックDのインタビューも載っています。当時はHIPHOPが今ほどメジャーではなかったので、来日したアーティストとも(勇気は要りましたが)直に話す機会もありました。チャックDもクラブチッタ川崎前のタワレコでうろついてた所を捕まえて、話したことがあります。
当時私はドレッドヘアだったので、珍しがられました(笑)
そういえば、ウィル・スミスがまだプレッシュ・プリンスって名前でラップしてた頃、声掛けて握手してもらいました。まさかハリウッドスターになるなんて思っても居ませんでした。写真ぐらいとっておけば自慢できたのに(笑)
1980年代初期から現在に至るまでの、ヒップホップのレコードカバーの秀作をまとめたデザインブック。特集として、パブリック・エネミーの首領、チャック・Dの独占インタビューを収録。これがヒップホップの歴史だ!
「オレはトーキョー生まれ、HIPHOP育ち♪」ってフレーズがかなり前にはやりましたが、私もちょうどその年代、まさにHIPHOP育ちです。
私の年代でのHIPHOP育ちはかなり「レア」で、巷にはい現在ほどHIPHOPのレコードが溢れてはいませんでしたので、輸入盤ばかり買ってました。時代はまだ「ディスコ」が主流で、ユーロビート全盛期、あまりクラブ人口がなかった頃から、友達がレコードをまわしているクラブに出入りしたり、情報交換をしたりしていました。まだ「インターネット」がない時代です(笑)
さて、こんな私にはとっても懐かしいジャケットがたくさん掲載されているこの本。まさに宝物です。ヒップホップの歴史がジャケットでずら〜っと並んでいるのです。なのでHIPHOP育ちの人にはお勧めです。
スパイク・リー監督の映画、ドゥ・ザ・ライト・シングのテーマ曲「ファイト・ザ・パワー」を手掛けたグループ、パブリック・エナミーのメインラッパーチャックDのインタビューも載っています。当時はHIPHOPが今ほどメジャーではなかったので、来日したアーティストとも(勇気は要りましたが)直に話す機会もありました。チャックDもクラブチッタ川崎前のタワレコでうろついてた所を捕まえて、話したことがあります。
当時私はドレッドヘアだったので、珍しがられました(笑)
そういえば、ウィル・スミスがまだプレッシュ・プリンスって名前でラップしてた頃、声掛けて握手してもらいました。まさかハリウッドスターになるなんて思っても居ませんでした。写真ぐらいとっておけば自慢できたのに(笑)
「ソウルズ」田口 ランディ (著)
出版社/著者からの内容紹介
きっと、人はつながっている
フォルクローレデュオを組む、とてつもなく食えない僕ら。ある冬の日、病院での仕事の依頼が入る。そこには特別な観客が待っていた。ふと訪れる日常の一瞬の奇跡が、世界をやさしく包みこむ、十の物語。

また読んでみましたランディ作品。10編からなる短編集です。
いつものごとく、ちょっと不思議な魂や精神のお話が出てきます。
ランディさんは無神論者なのに、こういう題材に惹かれてるのが面白いなぁと思いますね。
かと言って完全否定するわけでもなく、不思議なものを不思議ととらえる感性が素敵です。
この本で一番読んで欲しいのが「あとがき」。
凄く素直な作者の気持ちが伝わってきて、なんでこんなに共感できるのかがすぅ〜っとわかると思います。ランディ作品を読んだことがない人は、最後の2〜3頁のあとがきを読んでみると良いでしょう。共感できれば、他の作品もきっと面白いはずです。








